毎年、屋根より高く舞い泳ぐこいのぼりの家族と鍾馗（しょうき）さんが中庭を賑わします。屋根よりも高いので通勤中にもよ～く見えます。
キッズ達に、夢は大きく高く♪♪こどもの日の由来通りに『立身出世、成功して立派になって名を挙げる』を目指せ・・・と、大いに期待していますっ。合わせて、『母（父も？？）に感謝』を堂々と要求。
実際のこどもの日は・・・ゴールデンウィーク真っ最中、キッズ達は誰一人いない・・・。
うーーーん。キャンプやらお出掛けやらで、今年は一人もキッズ利用はしない予定かぁ。
なので、こいのぼりを出した日、お手伝いしてくれたこともあり、早々に皆で柏餅を食べてしまいました。ひとり2個？3個？食べ過ぎ！！（笑）

毎年？毎月？のように、四季折々のお花見外出がある。4月から5月にかけては芝桜、藤の花、つつじ、チューリップ♪♪♪笑いながら、愚痴りながら、鼻歌うたいながら、クシャミしながら（笑）、歩く、座る、眺める、立つ、匂いを嗅ぐ、肌で風を感じる。
それは、運動の機会や社会に出る機会のみとなるのではなく、施設内で過ごす時にも活かされる。利用者さんと一緒に手作業で壁飾りを作る時の参考になり、話題にもなる。外出し、きれいな花を見て、その花の匂いや空気感を感じ取る。その記憶を少しでも思い起こしながら、季節に合う施設内の壁を彩る壁飾り（タペストリー？？）を作り出すのです。

『もう少しですね・・。』傍らで見守り介助中のヘルパーＡさんの言葉。
「はぁ～、悪いねぇ、ごめんなさいね・・。」歩行器を使用して自分のペースで歩くＫさんの言葉。
トイレから居室に戻る歩行（介助）中、ほんの数分間の会話である。ヘルパーＡさんは『もう少しでお部屋ですね。このまま頑張りましょう。』という励ましの気持ちから出た声掛けだった。しかし、利用者Ｋさんの言葉には、「さっさと歩けない自分に情けなさがあり、傍らで見守りをしてくれているヘルパーに対して申し訳ない。」という気持ちが見える。
『悪いねぇ・・。』と言わせてしまったことに反省が募る。「？？？？？、悪くなんかないのに。謝る必要なんて無いのに・・・。」
ふと気付く、利用者さんから『悪いねぇ・・。』と言われることは案外多いかもしれない。
安直に「良いですよぉ～♪」と言うことがあった。
よく考えてみれば、介助している私達が安易に伝える言葉は知らず知らずのうちに凶器にもなるのかもしれない。私が高齢になり、身体が自分の思うように動かなくなり“何気ない言葉に対して”『悪いねぇ・・。』と返答した時、初めてKさんの気持ちが分かるのだろう。

キッズ達が外で遊んでいるのを見かけたので、「喫茶店へ行くけど、車イスの押し手が欲しいんだよね。一緒に行ける？？」と声を掛ける
キッズ：「行く行く！」と即答あり！
スタッフ：「ちゃんとお手伝いしてよ（笑）」
キッズ：「分かってるってぇ～」
役割が分かっているキッズ達。大きなキッズは小さな子の子守もしながら車イスを押す係りにもなる。喫茶店に着き、皆が同じテーブルに座りコーヒーやおやつを頬張る。キッズ達の楽しみにしていた食べ物や飲み物に利用者さんの手が伸びてきても屁とも思っていない。認知症とは、病とは、こういう行動にも悪気は無いと分かっている。半分に千切って持っていかれた残りを口に放り込む。嫌がらない。堂々たる対応だ。
その様子を見ていた利用者さんは、何とも優しい目で眺めている。大きい子は中学生にもなり世間では何かと難しい年頃と聞く。けれど、ナイス・キッズの子供達は何も躊躇せず、咄嗟の時でも世代間交流を和やかに楽しめる。
『今度行く時も車イス押すから誘ってねぇ～』だって（笑）

飲食共に飲み込む際にはムセがあり、食べることに時間がかかる。食も細くなってきたSさん。普段は食事やおやつ時に長い時間かけてゆっくりと食べているSさん。全介助。
でもねぇ・・・・、好きな食べ物が目の前に置かれたときは、目がキラーーーーン☆☆☆、表情もしっかりんこ☆☆☆瞬時に手を伸ばして自分でパクパク食べられちゃうＳさん。しかーーーも、ムセない（笑）好きなものばっかりだと飽きて手を出さなくなるけどね（笑）

天気の良い日は外へ出て体操しています。その時、逃げた鶏を捕まえたスタッフから「触ってみやぁ～」と目の前に・・・。
一瞬、驚きの表情！！ムフッ、顔の筋肉も動かしますよ～！！

今年に入り、『春休みや夏休みだけキッズ利用したい。』と地域のお母様方から希望がありました。3月末までの間、何件も同じような依頼がありましたが「ようこそ♪」と営業スマイルも出来ず、淡々とした対応をしていたら、見学説明を受けた方から『登録したいけど、もしかして私達の利用は歓迎されてないのでしょうか？』と心配させてしまう始末。
4月から新顔キッズ達で毎日バタバタの日もあったけど、代わりに（？）大きくなったお兄ちゃんキッズで利用率が減った子もいるので、まぁ何とかまとまりのある行動が出来ていた。
初っ端、大きい兄ちゃんＶＳ新顔キッズで“大きなかぶ競争”
年長者の意地にかけて負けないのか？年長者の気配りで負けてみるのか？結果はご想像にお任せします♪