日常の様子を写真でご紹介します。令和2年度より、偶数月(2ヶ月に1度)の更新とします。
小規模多機能型居宅介護は「馴染みの関係」が作れるのが特徴の一つ。
通っても泊っても、いつも同じような顔ぶれが揃う。
それは、 “利用者さんと利用者さん” だけではなく、 “スタッフと利用者さん”にも当てはまる。
しかも、場所に馴染むだけではありません。
自宅へ【訪問】するときも、「あれ、あんたが来てくれたのか。なら、あんき(安心)だわ。」と、馴染みの顔を見てひと安心。
関係ができるまでを【通い・泊まり】で対応する場合もあれば、【訪問】で対応して「あんた達が居るんだったら行こうかねぇ」【通い・泊まり】の利用開始となる場合もある。
臨機応変な対応や計画的な利用が難しい方にとっては地域の大家族的な場所であり人である。
Nさん。今日は、市外に住むお子さんと同居のためにお引越し。小規模多機能ナイス・ホーム最後の日。
凛とした可愛らしさがあり、意思の強さをも持ち合わせた方。長い長いお付き合い。本当に色んなことがありました。お別れは、馴染んだからこその寂しさがあり、「元気でね」「寂しくなるね」と皆が涙ぐむ。スタッフが大泣きしたのは内緒です(笑)
『これ、お願い』と出てきたのはゴボウ。
『お昼ご飯に使うから、薄めの“ササガキ”にしてぇ、固いから気を付けてね。」
「はいはい」と、受け取るが早いか、切れ目を細かく入れて、サササッと見せてくれた包丁さばき。
(あれ?この間Hさんの家を訪問した時、「一人だから、包丁を使っての料理は面倒」と冷凍食品やらを買い込んでみえたのに・・・。)
なーーーーーるほど。独りだからやる気にならないだけね。了解!
まだまだ出来ること満載!!せっかくの腕前、ご飯の下準備たのんじゃお♪♪
年末に『ドミノ・ピザ』の地域支援活動情報をキャッチ!!!ネットで調べてみるとほんとの話らしい(写真参照)
無料!!??ほんとに???ここは遠慮せずに申し込んでみるだな。
すると・・・数日後に「ドミノ・ピザです。」と連絡がありました。電話応対したスタッフは冷静に受け答えしながら、内心は『キャーーーーーー!!え、ホントに??ほんと??』とワクワクドキドキしたそうな(笑)
高齢者と関わる仕事柄か・・どうしても感染原をもらう&渡す可能性を極力避けたいと、当たり前のように厳しい行動自粛を課している私達。何となく心が沈み始めていた。
そんな12月22日、少し早いクリスマスプレゼントを頂いた気持ちでドミノ・ピザ配達のお兄ちゃんに感謝感激雨あられ♪♪受け取る時、利用者さんも泣いて喜んで、食べて「おいしいね」ってめっちゃ笑顔。
久しぶりのワクワクドキドキ&美味しい出来事♪♪
ドミノ・ピザに心から感謝です🌸
2021年の年末。悩みに悩んだ末、コロナ禍だけど、今年も一年お疲れ様&良い年を迎えるために、餅つきは決行した。
例年、利用者さんのご家族やご近所さん、喫茶を利用しているお客さんにも案内していた餅つきは、内々のみの超小規模で開催。
コロナでお出掛けや行事等の社会生活参加が皆無になった途端、認知症が加速した方にも参加してもらった。今では会話が成立しない時が増えたけど、餅つきを見て「そ~れ!!そ~れ!!」と声が出た!!!美味しそうに食べることも出来た!!
コロナなのに密になる行事をやったのか・・と言われるかもしれない。それでも、、、その時のKさんを見て「(餅つき)やって良かった」と心から思った。
冬至。ゆず風呂に入るよ。
畑のゆず。今年も鈴なり。ありがたい。
元旦は手作りお節と雑煮で朝食。昼食は机を囲んでお好み焼き。
定番なのです。お餅はもちろん、年末の餅つきでついたお餅。ビョ~ンと伸びるのを楽しみます。目の前で香ばしく焼かれるお好み焼きは格別の美味しさ。「美味しいねぇ」と2枚目もペロッと食べる姿は私達にとって至福の時です。
初詣は津島神社。年始行事“茅の輪くぐり”の期間。茅の輪をくぐると無病息災で過ごせるそうです。
年末に転んで骨折してしまったKさん。『もう、転びませんように』
あっちやこっちが痛いIさん。『痛いのが治まりますように』
それぞれの思いと共に芽の輪をくぐることができました。
今年は雪も多く寒い外出ですが、「寒いね~」と言いながら、外に出るとキリっと引き締まった表情になりそれもまた良い刺激になっている様子でした。
同じスペースで過ごす事が多いMさんとLさん。
この日は、Mさんの「足が痛い」と言われる様子をLさんが心配し、手を握り足を摩り「大丈夫よぉ~」と、ゆったりと声掛けしながら寄り添う姿が。
しばらく経つと、とても穏やかな顔をされたMさんがLさんと一緒にテレビを見ながら談笑していました。
これは絶対にLさんの“ゆったりとした手当て”声掛けの効果です。
ついバタバタしてしまう私達。二人の姿を見て、ゆっくり関わることの大切さが身に沁みました。